【ブランド】
nonnotte/ノノット
【アイテム】
N Tweed 002 Elastic In-Tuck Wide Tapered Trousers -Smoked Black-
【素材】
表生地ウール100%
裏生地レーヨン57% 綿43%
【サイズ】
|
ウエスト |
股上 |
股下 |
総丈 |
裾幅 |
渡り幅 |
| size3 |
〜82cm |
38cm |
65cm |
103cm |
25cm |
33cm |
| size4 |
〜86cm |
40cm |
65cm |
104cm |
26cm |
35.5cm |
| size5 |
〜90cm |
42cm |
65cm |
105cm |
27cm |
37cm |
【着用サイズ】
181cm size5
【デザイナーよりコメント】
・N Tweed 002
こちらの素材は、25AWのNツイードを新しく再解釈した素材です。
今回もファンシーヤーンという意匠糸を、オリジナルで梳毛ウールを用いて開発しました。
世の中に存在するツイードの多くは、紡毛という太番手の糸で織られています。
分かりやすい例で言えばハリスツイードがそれにあたります。
ただ、自分にとって紡毛ツイードは、肌触りの面で少し距離があり、見た目もクラシックに寄りすぎてしまう。 着こなしによっては重たく、やや古く見えてしまうことが悩みでした。
対極にあるのが、シャネルツイードです。
風合いの良さ、表面の複雑さ、その華やかさには強く惹かれますが、自分にはフェミニンに映りすぎてしまう。
さらに多くが合繊ベースのファンシーヤーンで構成されている点も、その印象を強めていると感じていました。 そこで目指したのは、そのどちらでもないツイードです。
50年代初頭のツイードの正装に憧れ、毎年探し続けてきましたが、理想に届くものにはなかなか出会えませんでした。
そんな中、とある機屋さんとの出会いがあり、糸からオリジナルで設計できる機会を得ました。
一から作るにあたって強くこだわったのは、原料をウール100%の梳毛にすることでした。 梳毛は毛羽立ちが少なく、肌当たりも良く、4シーズン着られる。
nonnotteでは軸となる素材ですが、梳毛で作るファンシーツイードはほとんど見たことがなく、とても興奮しました。
まずオリジナルの霜降りグレーを紡績し、そこから5種類のファンシーヤーンを制作。 フリンジ糸、ノットヤーン、丸胴のチューブ糸など、理想とする意匠糸をすべて織り込みました。
あえて全て同色で構成することで、無地に見えながらも、面の中に奥行きと複雑な表情が生まれる設計にしています。
完成した生地を見たとき、ずっと着たかったツイードが形になったと感じました。
nonnotte の頭文字を取り、「N Tweed」と名付けています。
そして今シーズンは、この N Tweed をさらに002へとナンバリングしアップデートしました。 ファンシーヤーンの形状を見直し、より立体感が出る設計へ変更。
さらにミルド加工を強めることで、前回のドライタッチな質感から、よりソフトで密度のある風合いへ進化させています。
同じ梳毛ベースでありながら、今回はよりふくらみと一体感があり、上品な表情が際立っています。 質感としては、よりエレガント寄りのツイードに近づきました。
カラーは赤と黒を基調に構成し、華やかさと深みのバランスを取っています。 また、ファンシーヤーンそれぞれの太さの差によって、同色の中に細かなチェック柄が浮かび上がる設計になっています。
強く柄を見せるのではなく、織りの立体差でチェックが現れるつくりです。 派手さではなく、構造で魅せるツイード。
クローゼットに新しい選択肢を加えられる素材になったと思っています。
・Elastic In-Tuck Wide Tapered Trousers
ウエストにエラスティックを内蔵し、肌側にスピンドルを配した、イージー仕様のワイドテーパードトラウザーです。
シルエットの基軸は、ワイドストレートをベースにしながら、裾にかけてわずかにテーパードをかけています。
ボリュームはしっかり取りながらも、最終的な収まりが美しく見えるバランスを目指しました。 分量のあるトラウザーは、広げることよりも「どう収めるか」が重要だと考えています。
この型では、股上を深く取り、渡りにも十分な余裕を持たせながら、全体の重心が下がりすぎないように設計しています。
着用した際には、お尻から太腿にかけて身体のラインを直接なぞらず、面で覆うようなシルエットになります。
ラインを強調するのではなく、立体の中に身体が収まる設計です。 ウエストはゴム仕様でありながら、外からは過度にイージーに見えないよう分量とギャザーの出方を調整しています。
内側のスピンドルによってサイズ調整ができ、ベルトに頼らず安定した着用感が得られます。 締め付け感は少なく、動きやすい。
それでいて見た目にはきちんとボリュームと品が出る。 その両立を狙った設計です。
ラグジュアリーとは、構えた硬さではなく、余裕のある分量と快適さの中に宿るものだと思っています。
このトラウザーは、その考えを形にした一本です。 布の量が生む豊かさと、収まりの美しさを、ぜひ着用の中で楽しんでいただけたらと思います。